Works CLUTCHの実績

株式会社SHIFT様

獲得単価を1/8にしたGoogle広告の完全自動化運用 〜P-MAX導入で考えさせられた広告運用者の在り方〜

対象案件

toiroフリーランス(https://freelance.shiftinc.jp/

▼事業紹介(概要)

フリーランス人材のマッチングを支援するエージェントサービスを提供。
”会員登録”を起点とした独自の支援体制を強みに、IT・WEB領域を中心に多くの案件を展開。

課題と背景

2022年4月~clutchにて支援開始
※当初、当サービスは同業社からの紹介で会員登録数を増やしていたが頭打ちになり新規集客に悩んでいた
WEB集客基盤が整っておらず、clutchが広告領域を軸に集客支援を実施するに至った。

▼目的

WEB集客施策による会員登録数の増加、および認知拡大

実施施策

まずは顕在層向けの検索広告から着実な運用を、そしてマーケット拡充に向けた施策の展開を以下の通り実施。
※その他認知施策としてはXアカウント投稿でのフォロワー獲得を実施。約半年で1,000名以上のフォロワーを獲得できたが投稿内容は多岐に渡るため、今回は獲得施策にフォーカスして言及する。

▼詳細

①②:手動入札による運用を実施

「フリーランス エンジニア 案件」「フリー 案件」などフリーランス向けに確度が高いと想定されるKWで出稿。
toiroフリーランスのサービス認知はまだ低く、汎用的な一般KWを中心に配信。
下記の通りCTRは約6%を確保するも業界的にCPCが高い傾向にあり苦戦。
課題:高CPCとLP誘導数の少なさ

そのため、低CPCでLPへの誘導重視の運用に切替えDisplay配信を開始

訴求は「案件内容/報酬単価/働き方」などニーズの多様化に対応するため幅広く配信。
検索と同水準の結果にはなったが、LP離脱が多く来訪ユーザーの質に課題を感じる結果に。
課題:LP来訪ユーザーの質

③:AIの力を借りる

上記①②ともにCVRが低くtoiroフリーランスサービスにとってどんなターゲットが効果的か、検証が曖昧な状態で終わった。そこでAIの力を借りた完全自動化のP-MAX運用に切替え。
すると…
配信から1-2か月でCPAが1/8に(YouTube面への配信は実施せず)!
1件あたりの獲得単価が約¥80,000 → ¥10,000弱に大幅改善!!

P-MAXはやはり凄かった…

実は、P-MAXで掲載された検索クエリを見ると①の時に配信が多く出ていたのと同様のクエリであった。
にもかかわらずP-MAXで大幅な効率改善につながった
仮説ではあるが、検索キャンペーン(特に手動入札)ではカバーできない”タイミング”を補完してくれているものと想定される。
KWを軸に拡張していく検索キャンペーンに対し、CVユーザーを多面的に分析し人間ではカバーできない領域に拡充してくれるP-MAX
デジタル広告の集客施策が加速したことでクライアントからも以下のようなお言葉を頂戴することができた。

・Google広告での新規会員登録の獲得が安定しているため、その後のナーチャリング施策に注力することができている
・社内でもナレッジが蓄積できているので他施策へ展開がしやすくなっている
・獲得が安定している施策があるため、他の施策に挑戦しやすい

AI広告運用との共存

『手動運用で効果が芳しくなかった…でもAI活用したら…?』

このように人間がカバーできないことに対応し発見をもたらしてくれるAI。
現代の消費者購買行動はジャーニーが一律ではなく縦横無尽でYouTubeなどから衝動買いすることもあれば熱心に比較検討してから購入することもある。
購買確度が高い消費者がいつ・どこにいるか分からないと言っても過言ではない。
今回のtoiroフリーランスのように、まさにそんな状況下で力を発揮してくれるAIだが、効果を改善してそれで満足!では広告代理店として生き残れない。
この後に続く言葉は、、、、これを読んでくれている読者であればもうお気づきだろう。

広告運用者がAIと共存するとはどういうことか。
読者の皆様に改めて考える機会を提供したい、そんな想いを抱えつつ今回の事例共有を終えたいと思う。